示談と加害者の責任

不運にも交通事故に遭ってしまった場合、その交通事故によって発生した損害賠償について、加害者と被害者との間で交渉が行われます。この損害賠償は、調停や裁判といった決着方法もありますが、実は交通事故のほとんどは示談で解決しているのです。示談は、加害者と被害者、あるいはこの両者が加入している保険会社が行う話し合いのことで、具体的に言えば、お金で解決する手段のことになります。

示談金はよく慰謝料と勘違いされますが、この2つには違いがあります。事故後に示談によって支払われる示談金ですが、この示談金の中には慰謝料などの損害賠償が全て含まれているのです。つまり示談金の中の1つに慰謝料があるというわけなのです。

交通事故により、相手に怪我をさせてしまった場合、加害者は3つの責任を負うことになります。まず、民事上の責任です。これは先ほどの示談金などのような慰謝料や損害賠償金のことです。次に刑事責任があります。刑事責任は裁判などで加害者が刑罰を受けることで、そして、最後に免許取り消しなど行政上の責任となるのです。示談金を支払ったからと言って、刑事責任や行政責任がなくなるわけではありません。ただ、示談がスムーズに行われると、刑事責任も多少軽くなるケースもあります。このように、事故後の示談は加害者、被害者の双方にとって重要なものと言えるのです。